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陸上大型火山の時代

  • 執筆者の写真: 茂一 松村
    茂一 松村
  • 32 分前
  • 読了時間: 2分

前回は、伊豆のジオサイトの歴史のうち、一番新しい時代「伊豆東部火山群の時代」をご紹介いたしました。

今回は、その次に新しい時代、「陸上大型火山の時代」について書きます。


伊豆半島をのせたフィリピン海プレートは、本州に対して年間数センチメートルというゆっくりとしたスピードで北西に移動しています。そして、現在でいえば硫黄島ぐらいの位置にあったとされる伊豆半島の原型(火山島(一部は海底火山))がプレートの移動によって、本州にぶつかります。そこからが、「陸上大型火山の時代」とされています。

年代としては、百万年~二十万年前と考えられています。

そこで起こった火山活動は、海溝型火山活動(沈み込み帯の火山活動)といわれています。

つまり、伊豆半島では、海洋プレート(フィリピン海プレート)が大陸プレート(ムールプレートとオホーツクプレー)の下に沈み込む海溝沿いで発生する火山活動となります。

この沈み込みにより、マントルどうしが摩擦し、マントル溶ける融点が下がり(水の作用による)、マントルがドロドロになって、周囲の岩石より軽くなり地表へと上昇し、噴火し、火山を形成します。


ここで、前回、ご紹介した「伊豆東部火山群の時代」との決定的な違いは、「伊豆東部火山群の時代」の火山活動は単性火山活動です(詳しくは、前回の「伊豆東部火山群の時代」のブログを参照してください)。

これに対して、「陸上大型火山の時代」の火山活動は、複成火山活動です。複成火山というのは、同じところから何回も噴火し、結果的に大きな山体を形成する火山のことです。


実際には伊豆半島の複成火山とは、天城、多賀(熱海)、達磨、棚場、宇佐美、湯河原、猫越(ねっこ)、天使、井田、蛇石(じゃいし)、長九郎、大瀬崎、南崎火山の十三座のことを指します。


これらのうち特に大きな、湯河原、多賀(熱海)、宇佐美、天城、猫越、棚場、達磨の七座が伊豆半島の骨格をなしており、地図で見ると稜線がJの字に伊豆半島を形作っています。これに影響を受ける形で、伊豆半島最大の狩野川などが流れています。


写真は、多賀(熱海)火山の溶岩の端にかかる滝山不動の滝です。


※多賀火山と熱海火山

静岡県の伊豆半島北東部に位置する、伊豆半島の土台(原型)を作った陸上大型火山(複成火山)です。

研究の歴史や地質図の定義によって名称や扱いが少し異なりますが、基本的には同じ火山体、あるいは密接に関係する火山の集合を指しています。


 
 
 

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