海底火山の時代

これまでに、伊豆半島の火山活動の時代のうち「伊豆東部火山群の時代」、「陸上大型火山の時代」について記載してきました。
今回は、もう一つの時代、「海底火山の時代」を紹介します。
「伊豆のおいたち」の中で、海底火山の時代は、
・深い海での海底火山の時代
・浅い海での海底火山の時代
・本州への衝突開始と陸域の出現
の3つで構成されていると記載しました。
それぞれについて、下記に記載していきます。
・深い海での海底火山の時代
二千万年~一千万年前の伊豆半島(正しくは、後に伊豆半島となる伊豆半島の原型)は、本州から南に数百キロ隔たった海底火山群だったと考えられています。
海底火山から噴出した溶岩や火山灰やその他の火山砕屑物は、当時の海底に積もります。これらの地層は、古い順に、「仁科層群」、「湯ヶ島層群」と呼ばれます。
仁科層群と湯ヶ島層群は、「形成された年代の古さ」、「主な分布エリア」、「含まれる岩石や変質の度合い」によって区別されているようです。
例えば、仁科層群は玄武岩のマグマが冷え固まった「枕状溶岩」が有名です。また、湯ヶ島層群は、火山灰や軽石が海底を流れ下ったシマシマの地層(タービダイト)が見られるほか、過去の盛んな温泉活動(熱水変質)によって、土肥金山などの豊富な金鉱床を生み出したりと、金鉱床を多く含みます。
・浅い海での海底火山の時代
一千万年~二百万年前になると、プレート運動により、伊豆の原型が本州に近づいてきて海が浅くなってきました。海面上に姿を現す火山島もあったといわれています。また、サンゴ礁のような浅い海域が生まれました。
このころに噴出した溶岩や火山灰やその他の火山砕屑物の地層を白浜層群といいます。白浜層群には、白浜海岸のように、浅海性の生物化石が多く含まれています。
・本州への衝突開始と陸域の出現
二百万~百万年前は、伊豆が本州に衝突して合体していた時期にあたります。
この時代以降の地層を熱海層群といいます。
この時、初めて伊豆の大部分が陸地となり、火山は陸上で噴火するようになりました。
つまり、この時期に、本州と本州に衝突する前の伊豆の間にあった駿河湾と相模湾をつなぐ海峡か閉じたことになります。その証明が、「足利山地」の「足利層群」でなされています。これについてはまた詳しく書きますね。
この後、時代としては「陸上火山の時代」に続きます。
写真は、「浅い海での海底火山の時代(白浜層群)」の地層で、南伊豆の子浦の地蔵鼻にある海食崖で見られる凝灰質砂岩とシルトの縞々の地層です。
ブログでは、新しい時代から3回にわたって記載してきましたが、古い時代からいうと、
海底火山の時代→陸上大型火山の時代→伊豆東部火山群の時代
です。



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